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これから転職したいとお考えのミドルサーティーの方のみならず、
自分のキャリアに悩む20代から30代前半の方にとっても、転職35歳限界論は気になるところです。

年齢を重ねるごとに自分の市場価値は下がってしまうのではないか、という点は非常に悩ましいですね。
実はこの悩み、半分間違っており、40代、50代でもスキル次第では、年収や条件アップで転職可能なのです。

今や終身雇用制度は崩壊して、誰もが一度は転職を考える時代。
若いうちの転職と40代、50代の転職における成功ポイントは異なりますので、違いを知り、戦略的にジョブチェンジすることが重要です。

転職に成功する人の平均年齢を調査!

DODA(インテリジェンス(株))の調査によると、2017年上半期における転職成功者の平均年齢は約32.1歳、男女別では男性が32.8歳、女性平均が29.7歳となっています。
また、年々その平均年齢は上昇傾向にあるようです。

なお、転職者の半分が30歳未満、34歳まで含めると70%を占めています。
この数字は、転職成功者の年齢分布ですので、転職希望者に対する転職成功者の割合をとは異なるという点がポイントです。

年齢が上がると転職が難しくなる理由

なぜ年齢が上がると転職が「難しく」なるのでしょうか。
その理由の一つとして、「若年者はポテンシャル採用、年配者はマネジメント採用や経験者採用枠で審査されることが多いため、能力や実務能力を問われる」という点があります。

実力社会とはいえ、多くの企業では、若年者の管理を年配者が行うということが求められますので、そのような企業に応募した場合は、マネジメントの実績、能力を審査されます。

もしくはそのような企業でない場合、経験者枠として入職する年配者に求めるのは「スペシャリティ」です。
どれだけ実務能力があるか、年齢相応、年数相応のスキルやマナーを身につけているか、が問われます。

たった一、二度の面接で、入職後活躍してくれるのか、使い物になる人物かを見極め判断されます。その為、求職者はこれまでの実績を語れないといけませんし、受け答えにもそれなりの実力をにじませないといけません。

そういった意味で、若年者のポテンシャル採用とは異なり、年齢が上がると一般に転職は難しくなるといわれているのです。

就職に年齢が関係ある職業・ない職業

職業によっては年齢が関係するものもあり、年齢を重ねていることを求められる職業と若さを求められる職業とに分けることができます。

年齢を重ねていることを求められる場合は、精神的な成熟度を基盤とした人間性の豊かさ、人間関係の巧みさを求められる場合でしょう。
具体的には、前述のマネジメント職の他、一部の接客業でも一定年齢以上の人材を欲しがります。

逆に若さを求められる職業といえば、体力やアパレルなど年相応の容姿を必要とする場合や、熟練するまでに時間を要することが考えられる場合です。

その他多くの大企業では、株主に対する業績良好の指標や今後の事業継続性をアピールするための新卒採用人数を目標に掲げているところがあり、新卒であることを求められるケースもあります。
逆に一定年齢以上の採用を行うことの社会的意義を会社の特色としている企業もあります。

しかし、実際は年齢を基準としていない企業が多くあると考えてよいでしょう。
企業は長期的な視点と短期的な視点から人材戦略を描きますので、、即戦力になるか、その後会社の価値創造に貢献できるか、忠実に働いてくれるか、精神・健康面は問題ないか、という視点で応募者一人一人を審査します。

企業が求める年齢別のスキルとは?

企業では、年齢によって求められるスキルが違います。

まず、若年者(20代前半)には柔軟性・チャレンジ精神を求めるケースが多いです。
これまでにない新たなサービスの提供や展開のほか、膠着した現状を打開するような斬新で型破りな発想などを必要としている場合に、若年者の採用が決まるケースが多いでしょう。
異業種からの採用においても、これまでの経験に基づいたポテンシャルを見込まれたり、社内改革を期待されるケースがあります。

一方、年齢を重ねた求職者には、マネジメント能力等のほか、前職での経験やノウハウの移植を期待するケースが多いです。
年齢を重ねていても、若年者に求めるような柔軟性やチャレンジ精神をアピールできるような実績エピソードを持っている場合は、鬼に金棒、といえます。

また、専門性の高さとビジネススキルの高さ、高い人間性を必要とする高度な仕事を任せたい場合においても、若年者よりも年齢を重ねた求職者を採用するケースが多いでしょう。

企業側が求める求人年代の見極め方

募集要項で応募年齢を確められば良いのですが、実際には雇用対策法により、原則的には募集に年齢制限を記載できません。

年齢の記載がある場合は、相応の理由を示す必要がありますが、雇用主の一方的な都合により年齢を記載できないことから、募集年齢を記載していることは少ないでしょう。

その為、募集文などから企業の希望する年齢層を汲み取る必要があります。
例えば「力仕事がある」といった記載や、接客業においては客層の年代などが仕事内容に記載されていることがあります。
サイトによっては、職場の平均年齢を載せている場合がありますので、そこからも希望とする年齢層を汲み取ることができます。

いずれにせよ、募集要項をしっかりと把握し、相手の求める人材像を描くことが効率的な転職活動につながります。
年齢もそうですが、相手の要望に対し自分の持つどのような特性で応えることができるのか、をしっかりイメージしたうえでレジュメを作成することがポイントです。

女性で年齢が上になると難易度はさらに上がる?

女性で年齢が上になると難易度はさらに上がるのでしょうか。
年齢が関係するような仕事のうち、若年者を求めているケースではでは体力や容姿の特定をしているケースがありますので、特に体力面では年齢を重ねた女性は不利になることが多いでしょう。

一方で、女性においての若年者との比較においては年齢を重ねた女性のほうが採用されやすい傾向があると考えられます。

理由としては、出産や育児を終えた女性や今後予定していない女性を雇用したほうが、総労働力の低下を懸念する必要がないからです。
女性を雇用する側で懸念するのは出産や育児休暇・その後の時短勤務における労働力の低下です。
ほとんどの企業が部署ごとの頭数で人員配置計画を立てています。
また、人を一人抱えることでかかる費用は給与の2倍ともいわれています。

そのような背景がありますので、部署で一人育産休者を出す場合、その人の分の仕事も全員で請け負うことになります。
筆者も経験がありますが、比較的小さな事業所だと、一人に任せられる追加の業務の割合は大きくなりますので、残った社員が疲弊しないように雇用側は配慮しなくてはいけなくなります。

ダイバーシティや在宅勤務の推進などが叫ばれていますが、このような恵まれた環境で仕事ができる企業はほんの一握りであるというのが現実です。

ですので、女性において言えば、年配者のほうが転職では有利ということが言えると考えられます。

失敗例から学ぶ!年齢で転職に失敗するのはこんな人

35歳以上で転職に失敗する人、といえば、よくあるのが「前職のやり方でしか仕事ができない、しようとしない人」でしょう。
言い換えれば、これまでの経験において実力として身についていない人ということが言えます。

転職してまず感じるのは、環境が大きく違うことです。
メールの仕方や勤怠のつけ方、報連相の仕方も異なります。
前職の経験をそのまま当てはめられないケースのほうが多いですので、深い知識と経験、柔軟性を身につけておく必要があります。

また、そこまで求められない場合においては、転職後はその事業所のやり方をしっかり学び、自分の経験から理解していくという姿勢で臨むことです。

、また、雇用主側も失敗を防ぐため、選考の過程でこのような姿勢で仕事ができるか、柔軟に適応できるか、という観点で見られることも多々あります。

転職活動を行う前に、マインドセットをして、「経験を活かす」ことの本来の意味をしっかりと自分に言い聞かせておくことが必要でしょう。

そのうえで、年配者は柔軟性をアピールできるよう、レジュメや面接において対策するとよいでしょう。

結局はその人次第!スキルや資格次第で何歳でも転職可能!

これまで、年齢と転職について様々な観点で述べてきました。

よりよい就業環境を目指して、現職で昇進の道を行くだけでなく、思い切って転職をするという手段は今や一般的な方法になってきました。
その為、30代半ば、40代を迎えて転職を考える方も多くいらっしゃいます。

そんな時に年齢が気になってしまうかもしれませんが、実際は年齢よりも経験やスキル、資格が重視されると考えて問題ありません。
自分に誇れる経験やスキル、資格があるのなら、それを存分にアピールすれば相手側にも伝わります。

年齢で転職を躊躇されている方は、一度自分の強みを見直してみてください。
自分の強みを明確にすることで、自信を持って転職活動を行うことができますよ。